6『自己発信力』

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『自己発信力』って、聞いたことありますか?『自分の意見を相手にわかり易く伝える能力』の事です。21世紀を生きる子どもたちに必要な力だと言われています。中学で必修科目になっている『ダンス』も、仲間とのコミュニケーションの他、『自己表現』などがその主たる目的となっているそうです。時代は『自身をアピールする力』を子どもたちに求めているようです。

 

一方、日本には古くから『言わぬが花』『沈黙は金』『以心伝心』『出る杭は打たれる』『忖度』『空気を読む』など、『自分の意見を言わない方がいい』という意味の『ことわざ』も多く『日本人の美徳』として文化の中に根付いています。そのためなのか、子どもたちの受け身な姿勢や『自己発信』が上手にいかない場合がよくみられます。

レッスンにおいて、それを引き出すのに私が一番苦労したのは『英検3級の作文問題』です。

 

英作文問題

2017年から、日本英語検定では『作文問題』が出題されるようになりました。それまでのマークシート方式と比べハードルは高くなりました。しかしパターンを覚えてしまえば、逆に点数を取りやすいとも言えます。質問も答えもシンプルですから、私は『3か月も練習すれば楽勝だ!』と高をくくっていたのですが、初年度は思ってもみない展開となり頭をかかえました💦

英検3級を受験した生徒はみな小学校6年生。勉強のできる優秀なお子さんたちでしたが、暗記は得意なのですが自分の意見を求められると、必要以上に考えてしまう子が多かったのです。

 

実際のテストでは

① 概要を考え
② 英文でまとめ
③ ライティング
を10分で仕上げます。

 

もう12月に入っていましたが、英作文の練習の前にまず『自己発信力』から、トレーニングする事になりました。(毎年、1月の第三回目の英検を受験してもらっています)

 

それからというもの、レッスンにきたらまず『朝食はパンとご飯どちらを食べますか?理由も2つ日本語で答えてください』次の週は『ペットを飼うなら犬か猫どちらがいいですか?理由も2つ答えなさい』あらゆる簡単な質問に、簡単に答える事ができるようにトレーニング。冬休みに入ってからも、オンラインで『自己発信力』の瞬発力と英作文の練習を続けていきました。

 

ECCのレッスンは、5+6年生のように異学年が一緒に学ぶので、下の子は『おにいやおねえ』たちが、練習しているのを見ていて翌年、3級にチャレンジします。そんなこんなの特訓の成果もあり、スーパーラーニングプランを受講してもらっている生徒は3年連続、小学校卒業までに100%英検3級合格しています👍

 

ジュディさんの息子

アメリカ留学時代にお世話になった恩人にジュディさんがいます。当時、彼女の7才の息子は、バイオリン🎻を習っていたのですが『発表会に出たくない』と、話していたのが印象的で今でも覚えています。

 

チャキ 『どうして嫌なんですか?』
ジュディ『だからね、私も聞いたの!なんで嫌なの?ってそしたら、“👦マミー、ボクは人前でパフォーマンスするためではなく、音楽を楽しむためにやっているんだよ”っていうの😲』

 

アメリカの子はわずか7才で、こんなステキな自己表現ができるんだ!)と驚いたのを覚えています。ジュディさんは『発表会に出る必要はないわ😉先生にはマミーが話してあげる』と少し誇らしげに話していました✨

 

アメリカ人の子育ては、生まれたその日から『自立を目標』としています。赤ちゃんでさえ、親とは別の部屋に1人で寝かされますし『あなたはどう思うの?』と、自分の意見を生活の中で聞かれる回数がすごく多いのです。

 


進化する教材

ECCには『教育総合研究所』という部署があり、常に世の中の流れを研究し、その時代にあった教材の開発をしています。現在小学生が使っている新教材『Think & Talk』では『あなたはどう思う?』と毎回、自分の意見を話すようトレーニングします☝️

 

英検のトレーニングの行で、お気づきかと思いますが、これは能力の問題ではありません。慣れです。難しい知識を問われているわけではないので、頭に回路ができれば、日本の子どもたちでもスイスイ自分の考えを答える事ができるようになります👍

 

英語を教えている教室は、たくさんあります。でも『自己発信力』をトレーニングしてくれる教材って他にあるのでしょうか?他の大手英会話教室で働いていた経験をもつ私の同僚たちも、口をそろえて『ECCの教材は素晴らしいね💓』と言ってくれます。

 

私もこの教材が大好きす⤴️講師も楽しめる教材です。子どもとのコミュニケーションツールとしても使えるし、私の体験談も織り交ぜて子どもたちと声だして笑う事もしばしばです♪

 

私はく小さな国際人を育てたい〉と思っています。国際人の基本は、笑顔😆そして、コミュニケーションです。それが日本語であっても英語でも、分からないなら片言や単語だけでもいいのです。自分の意見が言える子に育って欲しいです。

毎週レッスンでは、アメリカのママみたいに生徒に問いかけます。

 

What do you think about it?
『あなたは、これについてどう思う?』